星野源の「不思議」 込められた沖縄の「少女たち」への思い


社会
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星野源さんが曲「不思議」を書く際に影響されたと語った、上間陽子さんの著書「裸足で逃げる」(左)と「海をあげる」

歌手の星野源さんが21日深夜(22日午前1時)放送の「星野源のオールナイトニッポン」で、自身の楽曲でドラマ主題歌の「不思議」が、琉球大学教育学研究科の上間陽子教授の著書「裸足で逃げる」に出てくる沖縄の少女たちに届けたいと思いながら作った曲であることを明かした。

この日の放送は評論家の荻上チキさんがゲスト。荻上さんがきっかけとなって星野さんが読んだ本や見た番組を紹介した。

「不思議」はTBS系ドラマ「着飾る恋には理由があって」の主題歌として書き下ろされた。星野さんは、曲を書いている最中に上間さんの「裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち」(太田出版)、「海をあげる」(筑摩書房)を読み、「すごく影響された」と語った。

その時の思いを「『不思議』の歌詞には出てきてないんですけど、『裸足で逃げる』の中で出てくる方々の耳にどうやって染み込んでいくのかな。なんかそこを(考えた)。ドラマ主題歌だったんですが、ドラマが割とすごく都会的なラブストーリーだったので、そこと全然違うところにどうやったら響くんだろうかと。沖縄のこの街にどうやったら響くかなとずっと考えながら曲を作っていました」と話した。

上間さんの「裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち」は、虐待や交際相手からの暴力を受けた沖縄の女性たちの生活史をまとめた本で2017年に出版された。第2回大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞にノミネートされた。

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