フランスの一流ソムリエが選ぶコンクールで今帰仁酒造、伊是名酒造が最高賞


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フランスの日本酒コンクール「Kura Master2021」の受賞式であいさつする(右)今帰仁酒造の大城洋介社長(左)伊是名酒造所製造責任者の仲田詢弥さん(YouTubeチャンネルより)

 フランスの一流ソムリエらが選ぶ最高の日本酒コンクール「Kura Master(クラマスター)2021」(同運営委員会、本部・パリ)の受賞作がこのほど、発表された。本年度から新設された「本格焼酎・泡盛コンクール」で、今帰仁酒造(今帰仁村)の「美(うるわ)しき古里」が泡盛部門でトップに輝く審査員賞とプラチナ賞に選ばれた。伊是名酒造所(伊是名村)の「3年古酒常盤(ときわ)」もプラチナ賞に選出された。

 泡盛部門の金賞を比嘉酒造(読谷村)の「残波ブラック」、山川酒造(本部町)の「さんご礁ブラック」、松藤(金武町)の「松藤3年古酒」が受賞した。

 発表式は日本時間の20日午後7時半にパリで開かれ、今帰仁酒造の大城洋介社長や伊是名酒造所製造責任者の仲田詢弥さんらがオンラインで参加した。

 大城社長は「受賞をきっかけに欧州の皆さんに泡盛のおいしさが届いてほしい」と話した。仲田さんは「受賞は世界に伊是名島を知ってもらう良い機会だ。地元への恩返しにもつながる」と喜んだ。

 「クラマスター」は2017年から開催されている、フランス人のための日本酒コンクール。フランス国家が最高職人の資格を証明するMOFの保持者や、一流ホテルのトップソムリエらで審査員を構成する。