タイワンハブ、沖縄本島で生息拡大 7市町村で確認、北部捕獲の99%


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タイワンハブ(資料写真)

 沖縄県は28日、外来種のタイワンハブが本島内では名護市、今帰仁村、本部町、恩納村、読谷村、宜野座村、金武町の7市町村で確認され、生息域が拡大傾向にあると説明した。開催中の県議会9月定例会で、大城玲子保健医療部長が平良昭一氏(おきなわ)に答えた。

 質問した平良氏によると、本島北部で2020年度に捕獲されたハブのうちタイワンハブの割合は今帰仁村で433匹中432匹、本部町で1403匹中1398匹、名護市で1278匹中1266匹となり、いずれも99%を占めた。平良氏は「世界自然遺産地域の貴重な生物に悪影響を与える可能性がある」として県の対策強化を求めた。

 タイワンハブなど外来ヘビが森に入ると駆除はマングース以上に困難だとして、沖縄・奄美の世界自然遺産について学識者が議論する科学委員会(委員長・土屋誠琉球大名誉教授)でも今月、外来ヘビへの対策を求める意見が出ていた。

 タイワンハブは1995年ごろに名護市為又や恩納村山田付近で定着しているのが見つかった。分布域を広げて2018~19年度調査では本部町、今帰仁村、読谷村でも確認された。


 

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