沖縄コロナ「下げ止まりの可能性」 前週比3日連続で増(10月16日朝)


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 沖縄県は15日、新型コロナウイルスで亡くなった6人と、10歳未満から90代までの計31人の感染を発表した。累計の感染者は5万11人となった。入院中の重症患者は、昨年7月22日以来の0人となったものの、新規感染者は前週の同じ曜日と比較して3日連続で増加しており、県の糸数公医療技監は「下げ止まりの可能性が高い」と警戒感を示した。

 県内市町村の陽性者動向も発表された。7~13日の感染者は先週(9月30日~10月6日)と比較し、浦添市が176%、石垣市が130%、那覇市が107%と増えている。感染経路は、浦添市が家庭内や職場、学校など、石垣市は会食が目立っているという。糸数技監は「地域の感染を早めに察知して対策するため、市町村にも情報提供したい」と述べた。毎週金曜日、県のホームページで公表するという。

 亡くなった6人はうるま市や沖縄市、中部保健所管内の50~90歳の男女で、いずれも別の疾患で入院中に感染して亡くなった。死亡例は計362人となった。直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者は10・71人で全国1位だった。

 運動施設に関連したクラスター(感染者集団)が那覇市内で発生し、10歳未満から60代の男女計17人が感染した。確定日は7~13日。施設の換気が不十分などの要因で職員のほか、利用者とその家族に広がったという。クラスターは342例目となる。

 米軍基地内の感染は計2人で普天間基地とキャンプ・ハンセン各1人だった。