普天間基地内のPFAS、指針値以下 7月採取分 県、国、米軍調査


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米軍普天間飛行場

 米軍普天間飛行場に保管している有機フッ素化合物(PFAS)汚染水について、日本政府と県は15日、7月19日に飛行場内に入って採取した米軍独自のシステムによる処理水の分析結果を公表した。政府と県、米軍はそれぞれ分析し、いずれもPFOS(ピーフォス)とPFOA(ピーフォア)の合計は1リットル当たり2.7ナノグラム以下だった。

 日本の暫定指針値(1リットル当たり50ナノグラム)は超えていない。政府の分析では処理水1リットル当たりPFOS2.5ナノグラム、PFOA0.2ナノグラムだった。県の分析結果はPFOS2.5ナノグラム、PFOAは検出できる下限の0.3ナノグラム未満。在日米軍の調査結果はPFOS1.9ナノグラム、PFOAは検出できる下限の1.7ナノグラムより低かった。日米で分析方法が異なるため、数値にばらつきがある。

 政府と県が今回公表した分析結果は、米軍が8月に一方的に汚染水を宜野湾市の下水道へ流す前に、政府や県を基地内に招いて採取させた処理水の分析結果だ。実際に宜野湾市の下水道へ放水した際は米軍単独で、政府や県は立ち会っていない。