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「ステイホーム」から「レッツアクション」へ JTA代表取締役社長・青木紀将<仕事の余白>


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 緊急事態宣言が解除され、これまで続いた制限が段階的に緩和へ向かい、ようやく明るい光が見えてきた。

 燦燦(さんさん)と輝くこの美しい風景を、長い間たくさんの方にお楽しみいただけないのは本当に悔しくて残念な想いであったが、これから徐々に観光客が増えることが予想され、経済も少しずつ活気を取り戻してくれるものと期待している。

 ある調査によると、コロナ終息後にやりたいことの上位に外食と国内旅行がランクインされている。旅行の醍醐味は、日常から解放されリフレッシュすること、地元食材を堪能すること、家族や友人との親睦を深めるなど、楽しみは十人十色だが、行き先をどこにしようかと考えるだけでワクワクしてくる。旅行を計画するだけで幸福度が上がることが実証されているというのも納得だ。

 食、リゾート、イベント、見たことのない景色などキーワードを決めてプランを練るのがお勧めだが、近年注目されるエシカルツーリズムにおいては、単なる観光だけでなく社会貢献とSDGsに取り組んだ充実感と満足度が高まるのではないか。

 旅を通して得られた経験は、大切な思い出になるのはもちろん、自己成長や新しいチャレンジを始めるきっかけになるなどプラスの効果が大きいと感じる。環境が整えば出掛けたいという方も多いと思う。そう遠くない日にステイホームからレッツアクションへと変換し、沖縄が元気を取り戻せるよう切に願っている。