沖縄3区情勢、新基地建設で違い


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 沖縄3区は2019年の衆院補選と同じく、立民前職の屋良朝博氏(59)と自民新人の島尻安伊子氏(56)の一騎打ちとなる公算だ。来年1月の名護市長選の前哨戦になるとみられる。争点になる米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設への対応について、屋良氏は反対、島尻氏は容認と意見が分かれている。

 屋良陣営は「オール沖縄」勢の共産、社民、社大の全面支援を受けている。沖縄市に選対本部を構え、選挙区内全14市町村に支部・事務所を置く。本部長は山内末子県議が務め、県議5人と市町村議が支える。15日は沖縄市で総決起街頭演説会、16日はうるま市で総決起集会を開き、いずれも玉城デニー知事が応援に駆け付けた。辺野古新基地建設反対、鉄軌道の整備による物流コストの低減などを訴えた。21日は名護市で「やんばる必勝大集会」を予定している。

 島尻陣営は沖縄市に選対本部を置き、本部長は桑江朝千夫沖縄市長が務める。大票田のうるま市と名護市には支部を置く。選挙区の14市町村のうち10市町村の首長から支持を得る見通しで、商工会をはじめ企業約80社から推薦を受ける。17日には公明党県本と政策協定を結び、推薦状を受け取り自公連携を誓った。伊平屋村など北部地域の離島ではあいさつ回りを精力的にこなした。河野太郎前沖縄担当相が駆け付けた13日の街頭演説では、子どもの貧困解消などを訴えた。

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