仲良し4姉妹でヘアドネーション 合わせて134センチ寄付「悩んでいる子のために」


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髪を寄付した(左から)知念蒼空さん、琴海さん、琉月さん、舞花さん=中城村

 【中城】中城村添石の仲良し4姉妹がこのほど、医療用ウイッグ(かつら)に寄付しようと、伸ばし続けた髪をばっさり切った。合わせて134センチの髪を団体に寄付した。コロナ禍で自粛の夏休みに、ヘアドネーションについて考える機会となった。

 長女の知念蒼空(そら)さん(中城中1年)、次女の琴海(ことみ)さん(中城小4年)、3女の琉月(るな)さん(同3年)、4女の舞花(まな)さん(4)は十三祝いと七五三祝いに髪を結って記念写真を撮るために伸ばしてきた。6月に撮影を終え、切ることにした。「どうせ切るなら何かに役立てよう」と、母のつばささんが提案。父の和己さんが4姉妹に動画投稿サイト「ユーチューブ」でヘアドネーションに関連する動画を見せた。

 蒼空さんは、髪を記念に取っておきたかったが「自分にもできそうな人助け」だと思い、寄付を決意。琴海さんは同年代の女の子が髪のことで悩んでいることを知り、心を痛め「私もやる」と快諾した。

 琉月さんと舞花さんも「お姉ちゃんがやるから私もやる」と4姉妹の意思を確認。8月19日、つばささんが4姉妹の長い髪にはさみをいれた。蒼空さんは41センチを寄付。琴海さん、琉月さん、舞花さんもヘアドネーションに必要な31センチ以上をそれぞれ満たした。

 和己さんは「娘たちは母親からいろんな髪の結び方を習い、互いの髪を結っておしゃれを楽しんだ。私も三つ編みやお団子結びができるようになった」と振り返る。和己さんとつばささんは一つのことについて考え、取り組んだ体験が、娘たちの人生や学校生活で生かされることを願った。
 (儀間由紀美通信員)