プロ機材で自撮り 「セルフ写真館」人気じわり ジェニグラフ(那覇市)


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広々とした撮影スタジオ。10分間で平均50~80枚の写真撮影ができる=19日、那覇市牧志のジェニグラフ

 プロ仕様のカメラや照明設備がそろったスタジオで、利用者が自由に撮影できる韓国発祥の「セルフ写真館」が7月、那覇市牧志にオープンした。「ジェニグラフ」は、手頃な価格設定も相まって写真共有アプリ「インスタグラム」の投稿で広まっており、若い女性やカップル、家族連れなどの間で話題となっている。

 代表はヘアメークアーティストの藤坂夏実氏(26)=那覇市。県内の専門学校を卒業後、東京都内で5年間、美容業界に身を置いた。新型コロナウイルスの感染拡大を機に沖縄へ戻ったが、自らの技術を生かせるような仕事は限られていた。

 コロナ禍でも需要があり、多くの人に喜んでもらえるものは何か―。沖縄でできるサービスを探る中で、東京や大阪で人気を博していたセルフ写真館に注目し、国際通りに面したビルに店を立ち上げた。

「モノクロ写真が人気。人目を気にせず撮影を楽しんで」と話すジェニグラフ代表の藤坂夏実氏

 写真館のスタジオは完全個室で、密にならず換気がしやすい広々とした空間となっている。メーク室も併設し、サングラスや風船などの小道具も用意している。カメラや照明の位置はスタジオに合わせて設定されており、利用者はモニターで自身を確認しながら、リモコンで撮影する。

 基本プランはモノクロ写真で、10分間撮り放題で1人1500円(5歳以下は千円)。オプションは全て千円で、カラー写真への変更や撮影データを全て受け取れるサービスもある。

 学生を始め、結婚式の中止で記念撮影するカップル、敬老の日に合わせ3世代で撮影する家族など、客層は多岐にわたるという。藤坂氏は「日常の何気ない思い出や特別な日の記念を残してほしい」と述べた。

 利用は予約推奨。詳細はhttps://select‐type.com/p/genigraph/

 (当銘千絵)