防衛省、PFAS検出の金武町に補助費 水道整備に700万円


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防衛省(資料写真)

 【東京】防衛省は30日、金武町が計画する水道の送水管整備に関し、設計費700万円を含む新規3件の補助を発表した。金武町では水道水などから国の暫定指針値を超える有機フッ素化合物のPFAS(ピーファス)などが検出された。町では発生源がキャンプ・ハンセンの可能性が高いとみており、住民不安を受けて1年前倒しで整備を計画。町の要請を受けた防衛省が補助を決めた。

 また訓練水域があるうるま市のホワイト・ビーチ地区の漁業用施設に対し、漁船などを陸揚げするための巻き上げの施設に1600万円を補助する。嘉手納飛行場のある嘉手納町では、ニライ消防本部庁舎の改修事業に2500万円を補助する。

 今回の県内への補助金額は総額3億600万円。補助事業は計9件で、嘉手納基地や普天間飛行場周辺の保育園や小学校への騒音防止対策も含まれている。

 (斎藤学)