沖縄コロナ、療養者数「流行警戒期」に 新たに4人感染(12月7日朝)


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 沖縄県は6日、10歳未満から40代の4人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。県の警戒レベル判断指標の一つである「療養者数」は26人となった。11月19日以降は第1段階(発生早期)の23人以下が続いていたが、第2段階(流行警戒期)に上がった。

 県の糸数公医療技監は「緩やかな増加に転じているのは間違いない。急拡大させずに年末年始を迎えるために、県民の協力が必要になる」と語った。新規感染者4人は宜野湾市在住で、いずれも家庭内感染。これまで陽性になった人の接触者に対する検査で判明した。年代は10歳未満と20代、30代、40代各1人。直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は1・41人で全国3位。

 今年7月末から9月に発生した家庭内と学習塾、学童でのクラスター(感染者集団)計3例も報告された。家庭内の事例は、窓を閉め切った車での移動により親戚間で9人が感染。学習塾ではアルコール消毒や換気は行われていたが、生徒と職員の距離が近く感染が広がり、職員3人と生徒8人の計11人が陽性となった。学童での事例では、長時間の滞在などが原因とみられ、10歳未満から40代の37人が感染した。

 米軍関係の新規感染者は、12月5日はゼロ、6日は嘉手納基地で1人だった。累計は2860人。(吉田早希)


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