本マグロに120万円!通常の約4倍「幸先の良い一年に」 那覇・泊漁港、最後の初競り


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威勢の良い掛け声で次々とマグロなどを競り落とす仲買人ら=4日午前6時ごろ、那覇市の泊漁港(喜瀨守昭撮影)

 沖縄県那覇市の泊漁港内で4日早朝、新春恒例の初競りが行われた。一番競りにかけられた134キロの本マグロは、1キロ当たり9千円(120万6千円)と、通常の4倍近いご祝儀相場で競り落とされた。

 泊漁港の卸売市場(荷さばき所)機能は今年10月に糸満市へ移転するため、県漁業協同組合連合会(県漁連)にとっては泊漁港での初競りは今回が最後となった。

 4日の総水揚げ量は県漁連が約11トンで、うちマグロ類が9トンを占めた。販売金額は1100万円を上回った。那覇地区漁業協同組合は約9トンで、約947万円を売り上げた。

 那覇地区漁協の関係者によると、1980年の泊魚市場開設以来、初競りに本マグロが出品されたのは今回が初めてだという。

 一番競りにかけられた本マグロを落札した成樹鮮魚の新里成樹代表(39)は「脂が乗っていて、赤身の状態も申し分ない。今年は事業を拡大する勝負の年。幸先の良い一年になりそうだ」と満面の笑みを見せた。(当銘千絵)