沖縄知事がくぜん「非常に脅威的な数」600人超えに 緊急事態の要請は慎重姿勢


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新型コロナウイルスの新規感染者数が4カ月ぶりに600人を超えたことを受け、固い表情を見せる玉城デニー知事=5日、県庁

 玉城デニー知事は5日、新型コロナウイルスの新規感染者数が、昨年8月以来600人を超えたことを受け「非常に脅威的な数でがくぜんとした。ただ、来るべき者が来たとの気持ちで立ち向かわないといけない」と述べた。県は6日に対策本部会議を開催し、政府に対して「まん延防止等重点措置」への指定を要請する見通し。

 一方、重点措置を飛び越えて緊急事態宣言地域への指定を要請する可能性については、「そういう状況ではあるのは受け止めている。しかし時速80キロからいきなりブレーキを踏むと、車間距離の関係で何が起こるか分からないことも想定しないといけない」と表現し、慎重な姿勢を見せた。

 玉城知事はまずは重点措置指定を要請するとした上で「少なくとも今週中には対応していけるように政府に要請をする」と述べ、政府に対して迅速な適用を求めた。

 玉城知事は同日午前中に電話で協議した山際大志郎経済再生担当相から「『迅速な対応をする』との確約を得た」と明らかにした。また国側から、県民のワクチン接種率が全国一低いと指摘されていることを受け、「もう一回、市町村に(ワクチン接種推進を)懇願しないといけない」と応じた。

(梅田正覚)