那覇の小中学校で157人が感染 11~17日、前週比4倍超


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 那覇市立小中学校の児童生徒や教職員の新型コロナウイルス感染が急増している。11~17日に市教育委員会へ報告された感染者は計157人で、4~10日に報告された35人の4倍超となった。感染経路は家庭内または不明がほとんどを占め、校内での感染は確認されていないという。複数の教諭が感染するなどして出勤できなくなり、ほかの教諭らが業務を補う学校もある。

 昨年11~12月の感染者報告はゼロだった。1月11~17日に報告された157人の内訳は小学生82人(26校)、中学生63人(12校)、教職員12人(9校)。クラスター(感染者集団)発生の報告はない。17日時点の学級閉鎖は14学級ある。市立小学校の一つでは、担任3人が感染者や濃厚接触者になるなどして出勤できなくなり、ほかの教諭らが授業や児童の安全管理を補った。18日時点で2人が復帰し、残り1人も20日に復帰する予定だ。

 感染者急増の要因について、市教委の担当者は「市内の感染拡大に伴い、家族からの感染が増えているのではないか」と話した。感染急拡大を受け、那覇市は12日から25日まで分散登校をしている。 (伊佐尚記)


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