モズク「太くて上等、最高の出来」宮古島で収穫始まる


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
収穫したモズクを陸揚げする漁師=19日午前、宮古島市平良の大浦漁港

 【宮古島】沖縄県内で最も早く、今期のモズク収穫が宮古島で始まった。19日、宮古島市平良の大浦漁港で、漁師らが深緑に輝くモズクを詰めたかごを次々と陸揚げした。作業を見守っていた宮古島漁業協同組合の栗山弘嗣組合長は「色味もよく最高の出来だ。早く県民に届けたいね」と笑顔を見せた。

 収穫したモズクは宮古島漁協と同市海業センターが共同でブランド化を進めるオキナワモズク。同市久松の漁業者らが漁協などに提供した地元由来の株で「来間株」と呼ばれる。従来より太く長い枝で小枝が少なく、シャキシャキとした歯ごたえが特徴。

 19日、約1.5トンのモズクを収穫した漁師の池田昭幸さんは「軽石や津波の被害を心配したが、無事に収穫できて良かった。太くて上等だよ」と語った。

 宮古島のモズク収穫は4月ごろまで続く。宮古島漁協では例年千トン程度のモズクを出荷する。栗山組合長は「今年の出荷量は1200トンを見込んでいる。味もいいし、期待している」と話した。
 (佐野真慈、写真も)