「道の駅かでな」展望台の三脚使用不可 嘉手納基地を一望、メディアが定点撮影「一般客に配慮」 


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 沖縄県嘉手納町は24日から、公共施設「道の駅かでな」の新展望台で、三脚を使用した撮影の制限を始めた。長時間の撮影が一般客の利用の妨げにならないように配慮した措置。今後は旧展望台でも同様の措置を取るとしている。

 展望台は米軍嘉手納基地の滑走路が一望でき、連日メディア関係者や航空機マニアが基地の運用確認や撮影で訪れる。町によると長時間の滞在や場所の占有で、これまで利用客から町に苦情が寄せられることがあった。

 道の駅かでなは4月にリニューアルオープンする予定で増築工事中だが、先に完成した新展望台は14日から開放されている。町は3階に撮影の代替スペースを設ける予定で、三脚を使用した撮影が可能となる。

 町担当者は「以前から展望台の撮影ルールを整理しようと考えていた。リニューアル開業に向けて一般の方が気持ちよく利用できるように取った措置で、取材を排除する目的はない」と話した。

 三脚を使用しない短時間の利用であれば、これまで通り展望台での撮影は可能。一方、展望台を利用する関係者からは、展望台を引き続き利用できるよう求める声が上がっている。同展望台を利用する男性は

「三脚を使用しない撮影はかなり厳しい。撮影機材は重量があるので、手持ちでの撮影に影響がある」と懸念した。 (石井恵理菜)