キングス、劇的逆転で連勝記録14に伸ばす 残り2秒、岸本3点弾で信州に86-85 第27戦


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マークを受けながら、ボールをコントロールする岸本隆一=26日、長野市のホワイトリング(琉球ゴールデンキングス提供)

 プロバスケットボールBリーグ1部西地区の琉球ゴールデンキングスは26日、長野市のホワイトリングで信州ブレイブウォリアーズ(西地区)と今季第27戦を行い、86―85で競り勝った。球団のBリーグ連勝記録を14に伸ばした。24勝3敗で西地区首位のまま。終始リードを許す展開だったが、試合時間残り2秒で岸本隆一が逆転の3点弾を沈め、劇的な勝利を飾った。次節は29、30の両日、秋田県のCNAアリーナ★あきたで秋田ノーザンハピネッツ(東地区)と対戦する。

 試合時間は残り12.6秒、2点ビハインド。キングスはこれまで緊迫した場面で何度も“ビッグショット”を沈めてきた岸本隆一にボールを託した。

 ドリブルで右サイドを上がり、ジャック・クーリーのスクリーンを使いスリーポイントライン外側のゴール正面で一瞬フリーに。眼前に211センチのウェイン・マーシャルがブロックに飛んできたが、左に横っ飛びしながら3点弾を放った。きれいな弧を描いたボールはリングに吸い込まれ、土壇場でこの試合初のリードを奪った。

 残り2秒。信州のシュートが外れて終了のブザーが鳴ると、劇的な勝利をかみ締めるように両手でガッツポーズを決める岸本にチームメートが次々と抱き付き喜びを爆発させた。直前の攻撃でも、残り14秒で右コーナーから1点差に迫る3点弾を射抜いた岸本は「(最後のシュートの)前の攻撃の緊張感がすごかった。それが決まっていい精神状態でプレーできた」と笑みを浮かべた。

 アウェーで連勝を伸ばしたが、コロナ禍でチーム練習が不足する中、序盤から動きが重く、試合開始から連続11点を許すなど厳しい試合展開を強いられた。岸本は「常に緊張感を持ち、もっと良くなっていくという思いで戦わないといけない」と気を引き締めた。
 (長嶺真輝)


キングス 24勝3敗
86―85(15―26,14―11,21―20,36―28)
信  州 12勝17敗

我慢して勝利ものに

 桶谷大HC(キングス)の話 試合の出だしの守備がすごくソフトになってしまい、先制パンチを食らってしまったが、我慢して勝利をものにできた。序盤でプレーの強度を上げられなかった要因はいろいろあると思うけど、言い訳したらプロじゃない。しっかり修正していきたい。