沖縄の感染は「ピーク越えた兆し」 厚労省会議の脇田座長が見解


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 【東京】厚生労働省に新型コロナウイルス対策を助言する有識者会議「アドバイザリーボード」の脇田隆字座長は26日、沖縄県内の感染状況について「ピークを越えた兆しが見えてきている」との見解を示した。「まん延防止等重点措置」などの感染対策が奏功している可能性を指摘した。

那覇の国際通り

 1人の感染者から何人に感染が広がったかを示す実効再生産数が先週比0.8と1を下回る水準となった点などをあげ、「やや減少傾向になってきている」との見解を示した。

 感染者の年齢別で20代以下の若年層が減少傾向にある一方、10代以下の未成年者や60代の高齢者に増加傾向がある点を踏まえ、「もう少し感染状況を注視する必要がある」と述べた。

 脇田氏は会議後の会見で、重点措置の前倒し解除の是非について「収束の速度はゆるやかだ。もう少し感染状況を注視しないと状況がわからない」と慎重な姿勢を示した。
 (安里洋輔)


 

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