大阪在住の金弘範さん。地元ではジギングを中心に、マイボートでアジやメバル釣りも楽しむマルチな釣り師。15、16日に奥沖にジギングに出掛けた。
15日は午後から出港して釣り始めると、すぐに一緒に沖縄に来た友人が8キロほどのチャイロマルハタを釣った。続いて小型のカンパチが釣れてから2時間ほどアタリがないので移動することに。移動の途中で水深130メートルのポイントで魚探に魚の反応を見つけたので、仕掛けを降ろしてみた。
ジグを落とし着底後10メートルほどはハイピッチで巻き上げ、それから3回ほどスローに誘った後、再びハイピッチで巻き上げた途端、竿(さお)先にズッシリとした重みが加わった。重量感はあるが走る様子もなく、10メートルほど巻き上げることができたのでミーバイでも掛かったのかと思ったら、異変に気付いた魚が急に走りだした。
フルロックにドラグを締めたリールからラインを引き出し、25メートルで最初の走りが止まった。再びラインを巻いては引き出されることを繰り返していると、船長から「もっとドラグを締めて」とのゲキが飛ぶ。肉体的にも限界が近づいた頃に、ようやく海面下に白い魚影が見えてきた。
「カンパチだ。デカイよ」と興奮気味の船長が引き上げたのは160センチ、48キロのカンパチで自己記録を大きく上回る大物だった。海姫(電話)090(9784)0775。
(おきなわ釣り王国社・仲栄真修)