卓球全日本選手権 沖縄出身の坂井、伸び盛りの才能発揮「もう少しいけた」


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ジュニア男子シングルス準々決勝 バックハンドを繰り出す坂井雄飛(愛工大名電中)=26日、東京体育館(卓球レポート/バタフライ提供)

 卓球の全日本選手権第4日は27日、東京体育館で行われた。一般男子ダブルスで沖縄県出身の坂井雄飛(与那原東小―岡山・甲浦小―愛知・愛工大名電中3年)は4回戦で敗れた。

 県出身の坂井雄飛(愛工大名電中)がジュニアシングルスベスト8、一般ダブルスで4回戦進出の活躍を見せた。昨年はシングルスベスト32だった。高校生を破って勝ち上がるなど、中学生ながら伸び盛りの才能をいかんなく発揮した。

 目標にしていたシングルス8強入りに「うれしかったけど、もう少しいけたかも」と上昇志向は強い。5回戦では付属高の先輩を3―2で破る快挙を果たした。4強入りを懸けた準々決勝は、名門の野田学園高(山口)の選手と対戦した。「守りに入りすぎたことが敗因。追い付いた時に思い切ったプレーができなかった」と悔やむ。ただ「あと一本取られたら負けという場面でチキータとストレートで打ち勝った」と自信も付けた。

 ダブルスでは同級生の菅沼翔太と組み「相手は年上なので向かっていく気持ちで臨んだ」と気持ちを奮い立たせた。4回戦でシードの大学生ペアと競り合う展開に持ち込むなど奮闘した。

 卓球の武者修行のため、小学5年から岡山のクラブで鍛え、中学は名門の愛工大名電に入った。高校では「インターハイでベスト4を目指したい」と明確な目標を掲げ、競技にまい進する。
 (大城三太)