「米兵は銃を構えて数秒間静止していた」記者が撮影時の様子を語る


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 31日に米軍那覇港湾施設(那覇軍港)で実施された米軍の訓練中、兵士1人が本紙記者に銃口を向けた。訓練で使用されている倉庫の正面で撮影している時だった。

 ジャン松元記者は那覇軍港のフェンス沿いに置いた脚立に上がり、カメラを構えて軍港での訓練を撮影していた。他の報道機関も軍港に駆け付けていたが、別の角度から取材し、訓練が行われた倉庫の正面にいたのは松元記者だけだった。

 兵士1人が倉庫から出てきて車両の前に立つと、銃を構えた。銃を水平に保ったまま右から左に体を回転させる。正面にいた本紙記者と目が合うと、銃口を向けたままで数秒間、静止した。銃口を向けられた松元記者は、ファインダーから目を離さず、シャッターを切り続けた。対峙(たいじ)している間に8枚撮影した。銃口を向けられた松元記者は「これまでも、さまざまな訓練を撮影してきたが、銃口を向けられた経験は初めて」と振り返った。