政策発表会見での佐喜真淳氏と記者団の主なやりとりは次の通り。
―普天間飛行場について現行の移設計画は12年掛かるが、どう短縮するのか。
「私が宜野湾市長だった時、政府と県、市が話し合う普天間飛行場負担軽減推進会議があり、KC130空中給油機の移駐は飛行場返還前に実現した。知事になったら政府との交渉を重ねる。訓練移転や工期短縮など、できる事は全て政府に求めたい」
―軟弱地盤についてはどう考えるのか。現県政は裁判闘争を続けるが、設計変更は早期に承認するのか。
「軟弱地盤について、私は詳細を承知していない。ただ、政府は問題ないという話だ。県民が納得する形での対応を政府に求める。裁判などの詳細をあまり把握していないが、裁判は全て県が負けている。知事となった場合、対応を検討して判断したい。普天間飛行場を返還するという前提を県庁内で共有し、適宜対応する」
―7割が辺野古埋め立てに反対した県民投票についてはどう考えているのか。
「県民投票は県民の意思であり尊重したい。原点は26年前に世界一危険な普天間飛行場の返還が合意された事だ。比嘉鉄也氏が名護市長として北部の活性化を含めて移設を容認した事なども踏まえて解決する。死にものぐるいで基地問題を解決する」
―観光関連産業への1千億円規模支援を掲げるが、国や県の現行の支援策との違いは何か。財源はどうするか。
「観光業の意見に的確に対応できるような仕組みを作らなければならない。財源は地方創生臨時交付金がある。観光業が基幹産業で県経済への影響が大きい事を踏まえ、政府に要求していきたい」
―玉城県政の足りない点をどう変えるのか。
「コロナ感染拡大防止の取り組みや経済対策、基地問題、どれも結果が出ていない。私は危機を突破し、経済を再生する。私が知事になったら間違いなく、現県政よりも結果が出せる」
―旧統一教会の行事参加は適切だったか。
「県民に誤解を招くような行動は深く反省し、おわび申し上げたい。知らなかったとはいえ、報道されて誤解した県民もいる。反省する」