心鍛え世界挑戦 平良響君、カートレース日本代表に


この記事を書いた人 Avatar photo 大城 誠二
ジュニア世界大会出場が決まった平良響君=18日、読谷村のククル読谷サーキット

 安慶田中3年の平良響君(15)が、11月にポルトガルで開かれるレーシングカート世界大会のジュニアクラス(高校2年以下)日本代表として出場することが18日までに決まった。日本代表2人のうちの1人に選ばれた。県内から同大会への出場は初めて。念願の大会出場に向け「レースを楽しみたい」と目を輝かせた。

 大会は「ロータックス・マックスチャレンジ・グラウンドファイナル」で、135カ国の国内大会を制した強豪が集う。平良君が所属するチーム・スクーデリア沖縄代表の翁長達也コーチによると、練習環境が劣る沖縄から世界大会に出場するのは快挙だという。
 5歳でカートを始め、6歳で読谷村の競技学校に通い出して急激に上達した。昨年も日本代表圏内に入っていたが、国内の最終戦で予選落ち。大きく総合順位を下げて世界大会への出場がかなわなかった。
 昨年の敗因を「精神面の弱さ」と分析、この1年間は強化を図ってきた。「好成績が続いても図に乗らないよう、昨年の結果を思い出して気を引き締めた」と語り、1年越しの雪辱を果たした。幼稚園の時から指導する翁長コーチも「ことしは安心して試合を見ることができた」と褒めた。
 小5のころから世界大会に憧れていた平良君。「目標が達成できてうれしい。結果を意識せずに雰囲気を楽しみたい」と喜んだ。
 渡航費などの出場資金造成を兼ねた壮行会が26日午後7時から、うるま市高江洲の出雲ブライダルギャラリーラピス(旧出雲会館)で開かれる。会費5千円。問い合わせや寄付は父の平良晋さん(電話)090(3078)9085。(明真南斗)