沖縄県知事選と統一地方選 投開票まで1カ月 29市町村議員選は503人出馬予定


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 沖縄県内最大の政治決戦となる県知事選と、市町村議員選挙などが集中する「統一地方選」は11日で、投開票まで残り1カ月に迫った。初めて県知事選と統一地方選の集中日が重なり、知事選と24市町村の議員選挙、宜野湾市など4市町村の首長選挙の投開票日が重複する。選挙戦に向けて、各選挙の立候補者は急ピッチで選挙態勢の構築を進めている。

 統一地方選は、8月28日投開票の竹富町(開票は29日)、与那国町、粟国村、9月18日投開票の今帰仁村、10月2日投開票のうるま市などを含めると、約1カ月間で29市町村の議員選挙が実施。琉球新報社の調べでは、29市町村の議会議員選挙の合計定数418に対し、10日時点で503人が立候補を予定している。

 統一地方選の立候補予定者数は、告示までに変動する可能性があるものの、現職が316人で全体の62・8%を占め、新人は154人で30・6%だった。前職は6人、元職は19人。男女比は男性が444人で全体の88・2%、女性は59人で、11・7%となった。

 9月11日投開票の4市町村の首長選は、宜野湾市長選と本部町長選は、現職と新人の一騎打ち、伊是名村長選は新人同士で争う構図となる。8年ぶりに選挙戦となる大宜味村長選は、現職と新人2人による三つどもえの展開が見込まれている。

 県知事選は、現時点で現職の玉城デニー氏(62)、前宜野湾市長の佐喜真淳氏(58)、前衆院議員の下地幹郎氏(60)が立候補を表明。基地問題の解決手法や新型コロナ対策、経済回復に向けた施策などを争点に、激しい選挙戦が展開される見通しだ。
 (池田哲平、吉田健一)