地域と連携「あだガチャ」設置 国頭 安田小学校×安田協同店


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安田小学校×安田協同店コラボ企画で設置した「あだガチャ」

 【国頭】国頭村立安田小学校では、小規模校ならではの特色を生かし、学校と地域住民との連携・協力を促進した教育に取り組んでいる。今年は学校と地域が連携したイベントの第1弾として7月20日、来店客が見守る中、児童らや教諭、協同店を運営する徳田泰二郎・優子さん夫妻が、店舗内にガチャガチャ「あだガチャ」を設置した。

 ガチャガチャには「生活にスパイス、旅にスパイス、ぼうけんにスパイス、日常にスパイス」など、児童らの思いが詰まった手書きの文字が添えられ、人々を和ませている。景品はおもちゃや飾り物、キーホルダー、ラミネートされた創立100周年記念写真、リサイクル商品などさまざま。料金は1回100円。

 このイベントは協同店の活性化の目的もあり、売上金の20%は、場所代および安全管理費として協同店へ納入する。残りの売上金の使途は、児童らが中心となって景品などの材料費や、寄付や投資の仕方を相談、現金の管理・運営について話し合いで決定する。

 荻るりなさん(6年)は「初めてのことで戸惑いもあるけど、売り上げのお金を自分たちで相談して、使い道を考えているので楽しみでもある。大人たちも協力してくれてうれしい」と笑顔で話した。

 徳田夫妻と交流のある辻佐和子さん(那覇市)は「何十年ぶりにガチャガチャをして、何が当たるかわくわくした。コンビニでもない、この安田でやるのがとても新鮮」と感想を話し、キーホルダーを引き当て笑顔を見せた。

 担当の藤城公輔教諭は「安田の魅力をみんなで発信していきたい。児童は、自分たちで現金を管理して、売り上げにより使途を計画、その運用を考えて行動に移していくことを、今回の経験を通してしっかり学んでほしい」と話した。 (新城高仁通信員)

徳田泰二郎さん(左端)と「あだガチャ」を設置した安田小学校児童らと教諭=7月20日、国頭村の安田協同店