旅行支援対象者、全国に拡大 県が新「彩発見」来月11日から


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 政府が「GoToトラベル」に代わる全国旅行支援事業を10月に開始することを受け、県文化観光スポーツ部は26日、割引支援などで沖縄観光需要を喚起する「おきなわ彩発見キャンペーンNEXT(ネクスト)」を10月11日に始めると発表した。9月末が期限の県民割「おきなわ彩発見キャンペーン」の第4弾は10月10日の宿泊分まで延長した上で、同11日以降は利用対象者を全国に拡大する。

 「ネクスト」の実施期間は12月下旬までを予定としている。新型コロナウイルスワクチンの3回接種や陰性証明の提示といった利用条件は現行の県民割から変更はないが、旅行の割引率は一律40%となる。上限額は、交通費込み旅行商品は1泊当たり8千円、それ以外を同5千円に設定する。

 地域クーポン券は県民割は1泊当たり2千円だが、「ネクスト」は平日は3千円、休日は千円に改める。クーポン加盟店の対象業種として、新たに感染対策認証を受けた飲食店を追加する。

 一方、新キャンペーンは沖縄県内の旅行が対象となるため、県の担当者は「県内在住者が県外へ旅行する場合は、旅行先の自治体のキャンペーンを利用することになるので注意してほしい」と話している。

 県では2022年度について、県外観光客向けの需要喚起策「GoToおきなわキャンペーン」の予算として約377億円を計上し、県民対象の「彩発見」では約80億円を計上していた。彩発見は現在の第4段まで継続しており、予算の未執行分は「ネクスト」に繰り入れる。

 また、県民向けに実施してきた、1万円を上限に観光施設などの料金が半額となる「おきなわ体験最大50%OFFキャンペーン」も、全国に拡大することにしている。本年度は約1億5千万円を計上しているが、予算がなくなり次第終了となる。 (小波津智也)