児童買春現状を調査 国連特別報告者ブキッキオさん


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
国連の特別報告者、マオド・ド・ブーア・ブキッキオさん

 県内の児童ポルノや児童買春の調査で国連の特別報告者、マオド・ド・ブーア・ブキッキオさんが22日来県し、県庁で県青少年・子ども家庭課から県内の子どもへの性犯罪やその対策を聞いた。

 ブキッキオさんは取材に「沖縄は貧困率が高く、貧困が子どもの虐待や売買などの大きな要因となることから関心を持った。さらに若年妊娠率や学校中退率も高いことを知り、沖縄に来た方がいいと思った」と沖縄を調査地の一つに選んだ理由を話した。
 同時に「日本に子どもを守るためのどのような制度があるのか調べ、国の制度が地方レベルでどのように実施されているか見るために、できるだけ中央から遠い地方を見る必要があった」とも話した。
 特別報告者は、国連人権理事会で各国の人権状況について調査や監視を行う専門家。国連職員ではなく、どの政府からも独立している。