とちぎ国体、きょう開幕 上位入賞など注目の沖縄県勢は?


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 第77回国民体育大会「いちご一会とちぎ国体」は1日、栃木県宇都宮市のカンセキスタジアムとちぎで総合開会式が開かれ、県内各地で本格開幕する。11日まで。新型コロナウイルスの影響で2019年茨城国体以来、3年ぶりの開催となる。9月に行われた会期前競技会を含め、県勢は33競技に選手・監督総勢363人が出場。前回の茨城国体は男女総合42位。今大会は総合30位台を目標に掲げている。

 会期前競技は弓道、ビーチバレー、水泳、体操などが行われた。県代表は、弓道成年女子が近的で優勝、ビーチバレーの少年男子も頂点に輝くなど好スタートを切った。1日からは相撲、卓球、ボートの3競技を皮切りに県勢が上位入賞を目指し、本大会に挑む。

 県勢は陸上や相撲など31競技に選抜チームや選手が出場する。お家芸の重量挙げやなぎなた、陸上、カヌー、ボウリングなどで優勝や上位入賞が期待される。

 重量挙げは東京五輪の男子73キロ級で7位入賞した宮本昌典(東京国際大職)、11月に開催される世界選手権に代表入りした同109キロ超級の知念光亮(いちご)、今年の全日本選手権女子55キロ級で優勝した佐渡山彩奈(同)ら実力のある選手が数多く出場する。男女総合優勝へ注目が集まる。

 なぎなたは全国高校総体の団体戦で優勝した首里高チームが国体でも頂点を狙う。

 陸上では東京五輪に出場した男子走り幅跳びの津覇響樹(大塚製薬)が成年の部で上位を狙う。男子円盤投げでは、少年B(1・5キロ)で本年度ランキング1位に付ける外間勝結(与勝高)が出場する。8月の高校総体で1年生ながら女子三段跳びで7位に入った喜久里彩吹(那覇国際高)が、少年共通で三段跳びと走り幅跳びの2種目で全国に挑む。

 テニスは成年、少年男女全種目で出場。全国総体の女子団体で準優勝した沖縄尚学の水口由貴、新城英万のほか、国際大会で活躍するリュー理沙マリーが選抜入りするなどプレーに目が離せない。

 ボウリングは、全日本ユースナショナルチームメンバーで8月に開催されたジュニアの国際大会でも代表入りした座波政斗(首里東高)を筆頭に躍進が期待される。

 ハンドボールは成年女子で日本リーグのザ・テラスホテルズの選手が選抜された。少年女子は全国高校総体で8強入りしたコザ高のメンバーを中心にチームをつくった。少年男子も興南高を主体にしたチームが上位を目指す。

 カヌーやアーチェリー、ソフトテニス、自転車などでも全国で結果を残している注目選手が多い。栃木を舞台に10日間、県勢が熱戦を展開する。

(謝花史哲)