【動画あり】那覇市長選、知念覚氏が出馬会見「経済活性化、福祉向上取り組む」 辺野古新基地、賛否示さず


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会見で那覇市長選への立候補を表明する知念覚氏=25日、那覇市内

 10月23日投開票の那覇市長選挙に向け、政権与党の自民・公明が推す新人で前副市長の知念覚氏(59)が2日、那覇市内で会見を開き、正式に立候補を表明した。知念氏は市職員としての38年間の経験を強調した上で「心をひとつに、今後の街づくりを展望し、経済の活性化、市民福祉の向上に取り組む」と決意を述べた。

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 市民生活を支える市行政には「総合力が不可欠だ」とし、2018年にスタートした第5次那覇市総合計画で掲げた目標達成に向け、取り組みを進める考えを示した。

 米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古への新基地建設のスタンスについては「渡具知(武豊)名護市長は国と県の裁判を見守るとしている。私もその姿勢を尊重したい」として、賛否は明言しなかった。

 「オール沖縄」が支えた城間幹子市政の野党の自民・公明から推薦を受けたことには「与党・野党の概念は(元から)私の中にはあまりなく、一貫して意見に納得できれば政策に反映させる姿勢を保ってきた。市民党的な立場だ」とした。城間市長への選挙の支援要請については「今は(城間氏が)静観する気持ちを大切にしたい」と述べた。

 会見には稲嶺恵一元知事らが同席した。那覇市長選には「オール沖縄」勢力が擁立する前県議の翁長雄治氏(35)が出馬を表明しており、事実上の一騎打ちの構図となる見通し。

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