第1回八重山そば選手権 小松、新垣食堂に栄冠


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グランプリに輝いた「八重山そば処小松」の有田直さん(左から3人目)と「新垣食堂」の新垣隆子さん(同2人目)=15日、石垣市役所

 【石垣】最もおいしい八重山そばを決める第1回八重山そば選手権の結果が15日発表され、八重山そば部門で石垣市新川の「八重山そば処小松」、オリジナル汁そば部門で市伊原間の「新垣食堂」がそれぞれグランプリに輝いた。同日に市役所前で表彰式が開かれた。

 県飲食業生活衛生同業者組合八重山支部と八重山調理師会の主催で初開催された選手権は八重山そば部門に30店、オリジナル汁部門に30店、全体で44店が参加し、7~9月の3カ月を審査期間として、来店客が点数を付けて投票する方法で審査した。
 「八重山そば処小松」の有田直さん(66)は調理師としてホテルなどで勤務してきた。現場を退き約1年前に古民家を使った店を開いた。「豚骨、鶏ガラ、かつお、昆布をだしに使い、汁にこだわっている。このような賞は励みになる。これからもおいしいそばを提供できるよう頑張りたい」と喜んだ。
 汁や具材を独自に考案したオリジナル部門で1位となった新垣食堂は「牛そば」で勝負した。店主の新垣隆子さん(64)は約27年前に地域の食堂がなくなったことをきっかけに開店を決意した。
 牛そばは畜産業の父親から材料を仕入れ、15年前に始めた。汁は「一番合う」とみそを使っている。「小さな田舎の食堂だけど、味を守りながら愛される食堂にしていきたい」と話した。
 その他上位入賞は次の通り。
▽八重山そば部門・2位ばんちゃぬ家(石垣市石垣)、3位ゆがふぅふぅ(同市美崎町)
▽オリジナル汁そば部門・2位八重山そば処小松(同市新川)、3位カフェテードゥンしだめ一館(竹富町竹富)

八重山そば・小松
オリジナル汁そば・新垣食堂