那覇市泉崎で再開発中の那覇バスターミナル地区で、戦前の県営鉄道(軽便鉄道)那覇駅に設置されていた転車台(ターンテーブル)とみられる遺構が出土した件で、開発事業主の旭橋都市再開発は27日、現場を公開した。車両の方向を変える転車台は直径約8メートルで、赤れんが造り。円の中心には回転する際の軸に使われていたとみられる楕円(だえん)形の石灰岩があった。
旭橋都市再開発によると、転車台が発見されたのはバスターミナルのモノレール旭橋駅近くで、バス停の屋根の基礎部分を撤去しようとした際に発見した。
発掘調査を担う市文化財課の内間靖主幹は「当時の鉄道や交通環境を表すもの。写真などを見る限り、人力で動かしていたのでは」と話した。今後、旭橋都市再開発と協議をしながら発掘調査を進めていく。