沖縄県の玉城デニー知事は25日の定例会見で、県民人気投票を実施した「首里城図柄入りナンバープレート」の投票結果を発表した。投票総数は1万2625件に上り、首里城とともにシーサーや那覇市花のブーゲンビリアを描いた伊藤聖菜さん(34)=那覇市=のデザイン案が最多の4888票を獲得し、図柄採用が決まった。
伊藤さんは「ナンバープレートで少しでも首里城復興の役に立てると思うと、うれしい気持ちでいっぱい」と喜びを語った。首里城ナンバープレートは、2023年10月ごろからの交付を予定している。
県は首里城復興の取り組みの一環で、自動車用ナンバープレートに独自の地名を表示する「ご当地ナンバー」に首里城の図柄を導入することを発表。県内在住者を対象に図柄を公募し、171作品の応募があった。有識者による審査会で9点に絞り込み、10月14日~11月3日に県民人気投票を行った。
25日に県庁で表彰式が開かれた。採用が決まった伊藤さんの作品ついて、県は「正殿が空に向かって描かれている様子が、これから復興に向かう首里城の姿を想起させる大変素晴らしい作品だ」と評価した。
伊藤さんは、図柄に取り入れたシーサーについて「新しい首里城や沖縄の交通安全のお守りとしてもいいかなと思った」と述べた。
(武井悠)
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