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海銀、女性行員の制服廃止 パンツスタイルOK


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制服が廃止され、新たに認められたパンツスタイルで業務に当たる沖縄海邦銀行の女性行員ら=28日、那覇市久茂地の同行本店

 沖縄海邦銀行(新城一史頭取)は28日、冬服への衣替えに合わせて女性行員の制服を廃止した。ジェンダー平等などを掲げる国連のSDGs(持続可能な開発目標)や個性を尊重する観点から、廃止を決めた。これまで冬服は原則スカートだったが、新たにパンツスタイルも認められ、女性行員らは早速パンツスタイルで業務に臨んだ。

 これまではワイシャツにベスト、スカート、スカーフ姿を冬の制服と定め、女性行員は内勤、外勤問わず制服の着用が義務付けられていた。

 昨年、13年続いた制服をリニューアルするための会議を開いたところ、制服の廃止案が浮上。意見を集約しながら廃止を決めた。新たな服装は「ビジネススタイル」とし、「清潔感・信頼感・安心感」を念頭にして、自由に服装が選べる。

 本店営業部リテール営業係の城間千博さん(39)は「朝の着替えの必要がなくなり、時間短縮になった。車に乗って外出することもあるので、パンツスタイルはありがたい」と話した。
 (稲福政俊)