「食費を削る」「節電しないと」…沖縄電力の値上げ申請、家計に重く


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 食料品やガソリンに続き、電気までも―。沖縄電力が来年4月からの電気料金の値上げを経済産業省に申請した。認可されれば、標準的な家庭の電気料金(月間使用量260キロワット時、現行で月額8847円)は1カ月当たり3473円(39.3%)増え、1万2320円になる。生活に不可欠な物やサービスの値上げが相次ぎ、県民の家計は苦しさを増している。

 「困る。やっていけない」。那覇市に住む70代の女性は、夏場の時点ですでに電気料金の高騰を感じていた。さらなる値上げが確実となり、気持ちが沈む。削ることになるのは主に食費だ。野菜は自家栽培でまかなうことも考えているという。

 美容師の40代女性=那覇市=は自宅だけでなく店舗の電気代も心配する。「(電気代は)必要経費なので、上がると怖い」と不安げだ。安くするために電力会社の切り替えも検討している。外食をやめる選択肢もあるが、物価高騰で自炊も安くない。「弁当を買う方が安いこともある」と、食費を抑える方法に思い悩む。

 電気料金の値上げを受け、節約志向も広がる。サービス業の男性(56)=豊見城市=は「状況を考えれば値上げは仕方ないのかなと思う。テレビをあまり見ないようにするなど、自宅ではなるべく電気を使わないように気を付けている。家庭でできる節約を意識していくつもりだ」と話した。

 介護職の男性(23)=糸満市=は「実家暮らしのころは、それほど電気料金を気にしていなかったが、今年になって自分で支払うようになり意識するようになった。今後の状況を見て少しずつ節約も考えていきたい」と話した。
 (普天間伊織、金盛文香、稲福政俊)