短い時間で身を守るには ミサイル発射想定、与那国島で初の避難訓練


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与那国町で実施された弾道ミサイルを想定した住民避難訓練の参加者ら=30日午前、与那国町

 沖縄県の与那国町で30日、弾道ミサイルに備えた住民避難訓練が初めて実施された。北朝鮮による相次ぐ弾道ミサイル発射を踏まえ、政府や県などが主催した。情報提供や避難の手順確認が目的。8月には島から約80キロの海域に中国による弾道ミサイルが落下していた。

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 仮想の「X国」がミサイルを発射したとの想定で、政府の担当者が訓練前、避難できる時間は少ないと説明し、身近な物陰に隠れたり、伏せたりするよう助言した。

 午後には町役場でも初動対応の訓練をした。

 糸数健一与那国町長は報道陣の取材に「県も国も危機感があり、訓練があったと思う。(実施は)少し遅く感じるが、それでも大変良かったと喜んでいる」と訓練を歓迎した。

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