オスプレイ佐賀移転を撤回 中谷防衛相、山口知事と会談


この記事を書いた人 金城 美智子

 中谷元・防衛相は29日午前、佐賀県庁で山口祥義知事と会談し、米軍普天間飛行場の米海兵隊垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの訓練を佐賀空港に移転する計画を見送る考えを伝えた。中谷氏は陸上自衛隊が導入するオスプレイの佐賀空港配備については推進する考えを示した上で、海兵隊のオスプレイ配備については「自衛隊機の配備とは切り離し、要請を取り下げる」と述べた。

 オスプレイの佐賀空港への訓練移転は防衛省が昨年7月、当時の仲井真弘多知事から普天間飛行場の5年以内の運用停止を要望され、辺野古移設が完了するまでの間の策として佐賀県に打診していた。
 普天間のオスプレイ訓練の移転について中谷氏は「他県の空港と横並びの中で佐賀空港も考慮させていただく」と述べ、昨年7月の佐賀県への移転打診を撤回した。
 山口佐賀県知事は海兵隊のオスプレイ訓練の移転撤回について「大きな意味がある」と評価した。【琉球新報電子版】