川崎米軍機墜落、次の世代へ語り継ぐ 児童らが創作詩 事故から61年、川崎小で平和集会 沖縄・うるま


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
平和集会で創作した詩「未来につなごう」を朗読する6年生の生徒ら(奥)=7日、うるま市の川崎小学校

 【うるま】1961年に旧具志川村川崎(現うるま市川崎)に米軍機が墜落した事故から7日、61年を迎えた。事故現場近くの川崎小学校で平和集会が開かれた。児童らが事故について学習した内容を発表したほか、体験者の大嶺自勇さん(67)=うるま市=や証言集を発刊したうるま市議の又吉法尚さん(50)=同=が講話した。児童は「次の世代へと思いをつなぎ、進み続けよう」と後世へと語り継ぐことを誓った。

 1961年に旧具志川村川崎(現うるま市川崎)に米軍機が墜落し、死者2人と負傷者6人を出した事故から61年となった7日、うるま市の川崎小体育館で平和集会が開かれた。証言集の内容を紙芝居にまとめたチームと、59年の宮森小米軍ジェット機墜落事故について調べたチーム、詩の創作チームなどに6年生70人が分かれて調べた内容を発表した。

 4、5年生が体育館に集まり、1~3年生が教室からオンラインで発表を聞いた。発表では川崎や宮森でのジェット機墜落事故について概要や原因などをまとめたほか、6年生全員で詩「未来へつなごう」を読み上げた。

 紙芝居チームの児童(12)は「証言集を読んで編集委員長の又吉法尚さんの思いが伝わった」と振り返った。詩創作チームの児童(12)は「みんなでアイデアを出し合って詩を作った。先輩の思いを受け継ぎ、後輩に伝えていきたい」と話した。

(古川峻)