戦跡巡り平和誓う 東京都私立和光鶴川小学校


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平和の広場でエイサーを披露する東京都の和光鶴川小学校の児童=28日午後3時すぎ、糸満市の県平和祈念公園

 東京都の私立和光鶴川小学校6年生の児童71人が28日、修学旅行で糸満市の県平和祈念公園を訪れた。同日は戦争体験者の話を聞いたり、南部戦跡を回ったりした。児童は「平和の礎」に刻まれている名前の多さに驚いた様子を見せ、平和の広場で手作りの太鼓によるエイサーを披露した。

 沖縄訪問は19年連続で、園田洋一校長は「平和教育を大切にしている」と紹介する。平和学習の狙いに関しては「戦争の事実を伝え、子どもたちに平和をつくるために何ができるのかを考えてほしい」と語った。
 平和の広場で開いた集会で園田校長は「戦争を知るためには加害と被害、そして差別の事実と向き合わなければならない」と児童に語り掛けた。
 長瀬あすはさん(12)は「体験者が話すときの表情から感じるものがあり、戦争は残酷だと思った。礎に刻まれている名前の多さに驚いた」と感想を述べた。
 ガイドを務めた県民間教育研究所の長堂登志子所長は「戦争は人間が人間ではなくなり、普通ではあり得ないことが起きる。悲惨なもので、かっこいいものではない」と話した。
 同校は「秋祭り」で日本各地の伝統芸能を発表しており、6年生はエイサーを披露している。