完工高13%増3722億円 14年度県内建設業ランク


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2014年度県完成工事高ランキング クリックで拡大(PDFファイル、11.8MB)

 東京商工リサーチ沖縄支店は30日、県建設業の2014年度完成工事高ランキング(年間10億円以上、14年4月~15年3月期)を発表した。ランク入りは前年度比21社増の162社となり、2005年に発覚した県内土木建設業者による談合事件以降、最多となった。完工高総額は13・0%増の3722億1600万円で3年連続で増加した。対象全社の実質成長率は2・4ポイント増のプラス8・5%となった。1位は国場組の198億800万円で30年連続でトップを堅持した。

 那覇空港滑走路増設事業や消費増税前の駆け込み需要による住宅建設など、公共、民間ともに堅調に推移した。増収企業は前年度比3・2ポイント増の116社で全体の72・0%を占めた。商工リサーチは「上位企業の伸びも含めて、業界全体の好調さが表れている。人手不足感はあるが、全県的に民間も公共も好調だ。今後も、モノレールの延伸や旭橋再開発なども控えており、来期以降の見通しも明るい」と分析している。
 県建設業許可業者数は4699社で、ランク入りの162社は許可業者の3・4%を占めている。
 県指名特A業者は76社がランクイン。電気・管・機械器具・鋼構造物の設備業者は39社、内装・建具・防水・塗装・型枠の専門業者は14社がそれぞれランク入りした。
 上位10社は6年ぶりに顔ぶれが変わった。前回14位だったりゅうせき建設が10位となり、初めてトップ10入りした。
 10社合計の完工高は1・9%増の1004億1400万円となった。完工高全体に占める割合は2・9ポイント減の27・0%。