子の貧困対策と離島施策に力を 知事、初の沖縄振興審議会


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翁長雄志知事らが出席して開かれた第26回沖縄振興審議会=30日、内閣府

 【東京】翁長雄志知事の就任後初めてとなる政府の第26回沖縄振興審議会が30日、内閣府であった。政府側から島尻安伊子沖縄担当相、県から翁長知事、県市町村長会の古謝景春会長(南城市長)ら有識者14人が出席した。伊藤元重東京大大学院教授を会長に選任した。

 島尻担当相は「子どもの貧困対策を急ぎたい。ひとり親世帯が多いなど全国に比べ深刻な実情を踏まえ、関係者と連携して取り組みたい」と述べた。
 翁長知事は子どもの貧困対策と離島振興に力を入れたいとして「沖縄のソフトパワーを生かし、未来を切り拓(ひら)く施策を展開することで課題解決を図り、振興をいっそう進める」とあいさつした。
 県からは2014年度に県と市町村が実施した一括交付金事業の事後評価の報告があった。委員からは「子どもの多い地域から感染症は広まる。子どもの病気予防に県が主体となって取り組んでほしい」「離島向けの医療船を導入してほしい」などの要望が出された。