もみ合いで男性けが シュワブ前、市民抗議


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ゲートの入り口で座り込む市民ら(中央)と対峙する県警の警察官ら(右)=31日午前7時、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設に反対する市民ら約150人が31日、米軍キャンプ・シュワブゲート前に座り込み、建設に抗議した。午前7時から市民の排除を始めた警官と市民がもみ合いになり、市民2人がけがをした。男性1人(50)は頭から血を流すけがを負い、女性は腰を痛めた。工事関係車両5台がゲート内に入った。

 男性は左側頭部を約5センチにわたり切った。男性によると、ゲート前から排除しようとする警官に抵抗するため地面に腹ばいになっていた。「硬い何かが頭に勢いよく当たった。周りに機動隊しかいなかったから、彼らの装備品に違いない」と話した。けがをした女性から話を聞いた市民によると、警官とのもみ合いで女性は腰を痛め、歩けない状態になっていたという。
 大浦湾では抗議船3隻、カヌー約20艇が出て抗議の声を上げた。海上には沖縄防衛局の船などが展開していたが、海上とシュワブ陸上部分ともに作業は確認されていない。