平均寿命の順位が下がり続ける沖縄…目標達成わずか3割 知事が健康づくり強化を指示


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 長寿県復活を目指す、県庁各部局による健康長寿おきなわ復活推進本部会が23日、県庁で開かれた。同本部会ロードマップの2022年度達成状況が報告され、25項目のうち、達成したのは特定健診の受診率や介護認定を受けていない高齢者の割合、県有施設の敷地内完全禁煙施設数など6項目にとどまり、全体の3割以下となった。

 同本部では、各部局の事業により運動や食生活、健康管理の実践や教育など、県民が健康づくりに取り組む社会環境の整備を目指している。一方、都道府県生命表では平均寿命の順位が下がり続けており、2020年は男性43位、女性16位と低迷している。

 こうした状況を受け、玉城デニー知事は「健康長寿おきなわの復活は危機的と言わざるを得ない」と述べ、全庁体制で取り組みを検証し、働き盛り世代の健康づくりを強化するよう指示した。県は22年度中に「健康おきなわ21」の第2次計画最終評価をまとめ、23年度に第3次計画を策定する予定。コロナ禍で活動を休止していた作業部会も再稼働させるという。
 (嘉陽拓也)