那覇空港周辺の混雑解消には? レンタカーや駐車場料金…運営会社が打ち出した対策


この記事を書いた人 Avatar photo 瀬底 正志郎
空港利用者の回復に伴い、混雑している那覇空港の駐車場=26日(提供)

 沖縄の那覇空港ターミナルビルを運営する那覇空港ビルディング(NABCO、安里昌利社長)は26日、観光客の増加に伴い、空港内や周辺の混雑が常態化しているとして、那覇空港内と周辺の2次交通円滑化に向けた対策を発表した。①空港駐車場の混雑状況の周知強化②グループ社員の公共交通機関利用の促進③周辺駐車場との料金格差の是正④レンタカー対策―を実施、強化していく。

 空港駐車場の混雑状況について、昨年11月から混雑見込みをNABCOのホームページに掲載している。翌日以降の混雑予測も発信している。

 派遣社員も含め現在は230人のグループ社員が空港の駐車場を利用している。昨年12月から、エコ通勤特別手当を支給し、社員の公共交通機関利用を促している。

 現在、空港駐車場は1泊1600円で利用できる。那覇市内の沖縄都市モノレール駅周辺の駐車場料金と比較し割安なため、空港駐車場に宿泊駐車する人が多くなっているとみられる。時期や価格は未定だが、「早急な対策が必要」としている。

 レンタカーを巡っては、3階高架道路(ダブルデッキ)や駐車場内での受け渡し禁止を呼び掛けている。駐車場管理会社が巡視しており、見つけた場合は口頭で注意をしている。今後は関係機関と連携し、受け渡し場所を沖縄都市モノレール駅の周辺など、空港外へ分散させる取り組みを進める。

 安里社長は「てだこ浦西駅付近は西原インターなどにも近く好立地なため、レンタカーの受け渡し場所に適しているだろう」と話した。

(與那覇智早)