沖縄県が工事費を積算ミス、386万円の損失 入札予定価格を高く設定 コンベンションセンターの改修工事


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 沖縄県が2021年に発注した宜野湾市の沖縄コンベンションセンター展示棟の改修工事を巡り、工事費の積算ミスで約386万9千円の損失が生じていたことが、23日に公表された定期監査報告書で明らかとなった。

 県MICE推進課によると、施設改修に向けた諸経費の算出に必要な割合を誤り、入札予定価格が本来よりも高く設定された。入札は21年6月に実施されたが、同7月に開示請求の手続きを進める中でミスが明らかとなった。県はミスを受けて受注業者と協議し、業者が発注した資材費用など約387万円を支払うことで合意した。同9月には適正な積算価格を算出し、工事内容を一部変更した上で再発注した。

 MICE推進課は今回のミスを受け、チェック体制を強化し、再発防止に取り組んでいるとしている。 
 (武井悠)