県、水源地へ助成検討 北部3村長と意見交換


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 【北部】県企画部は本島の主要な水源地域の国頭、大宜味、東の3村に対し、水源の維持のための新たな助成の仕組みを検討している。謝花喜一郎県企画部長や県企業局、県農林水産部の担当者らが2日、宮城久和国頭村長、宮城功光大宜味村長、伊集盛久東村長と国頭村で意見交換し伝えた。

 県企画部は水源地で各村が負担している森林整備事業の一部助成や、農業で水質保全のための経費が高い場合に差額を助成することなどを提案した。
 3村長は財政支援に加え、受水している中南部の住民に水源地の負担や現状を理解してもらう機会を設けるよう要請した。宮城国頭村長は世界自然遺産登録を見据え、水源地が過度に利用されることによる自然への影響を避けるため、林道入口にゲートを設ける支援策も求めた。謝花企画部長は「しっかり前向きに検討させてほしい」と述べた。