辺野古監視委寄付問題 防衛局、回答せず 県きょうにも指導


この記事を書いた人 志良堂 仁

 米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設計画をめぐり、沖縄防衛局が設置した環境監視等委員会の一部委員が工事受注業者から寄付を受け取っていたことなどについて、県は4日までに事実関係を報告するよう求めていたが、同日中に県への報告はなかった。県は5日にも防衛局に報告するよう指導する文書をあらためて出す方針だ。

 県は10月28日、翁長雄志知事名の文書で井上一徳局長に対し(1)寄付・報酬の事実関係と目的(2)寄付・報酬を受けた委員の選任方法と選任理由(3)寄付・報酬を受けた委員からの環境保全対策に関する指導・助言の内容(4)当該指導・助言内容の客観的妥当性の検証(5)当該指導・助言を踏まえた環境保全対策等の検討内容-を報告するよう求めている。委員の発言内容が確認できるよう委員会の議事録の全面公開も求めた。