経済

新卒、8割増見通し 県内IT企業採用

 企業集積が進む県内情報通信業界で人材需要が強まっている。県情報産業協会(根路銘勇会長)が6日までにまとめた県内に立地するIT企業を対象とした調査結果(回答企業61社)によると、2016年度以降5年間の年間平均新卒採用数の見通しは、13~15年度の平均と比べ80・6%増の252・8人となった。さらに近年はソフトウエア開発やコンテンツ制作など、高付加価値型企業の集積が目立ち始めており、求められる技術の高度化も進む。人材確保に向け、県や民間企業が育成強化に乗り出している。

 企業による採用意欲は、年々上昇傾向にある。回答企業の15年度新卒採用実績は13年度比22・1%増の149人。16年度以降の見通しでも毎年上昇を続け、20年度には266人を見込む。回答企業の業種はソフトウエア開発が9割以上を占めた。13~15年度については、経験者の採用実績も聞いた。15年度は13年度比59人減の147人となり、増加が続く新卒需要に対し減少傾向が見られた。
 同協会の渡真利哲事務局次長は「採用数の多いコールセンターなどを含むと新卒需要はさらに増える」と見込む。また「各社は技術を身に付けた経験者が欲しいが、それだけでは人材が足りないのが現状だ」と説明した。(長嶺真輝)
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 県内IT企業による人材育成の現場を探る。(10日から本紙で連載スタート)