沖縄出身のカズタ、デビュー前の圧巻ステージ 「n.SSign (エンサイン)」東京公演 ファン「なはーとや沖縄アリーナでも」


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圧巻のステージパフォーマンスでファンを沸かせるエンサイン(カズタは手前中央)=3月26日、東京都のZeppダイバーシティ東京(n.CH Entertainment)

【東京】県出身のカズタがリーダーを務めるn.SSign(エンサイン)が3月25、26の両日、都内でライブに臨んだ。大阪、福岡、札幌など5都市を巡り、東京で締めくくるライブツアー。「Zepp Tour」と銘打ち、正式デビューを前に早くも完成型とも評される圧巻のステージを繰り広げた。カズタは「東京ドームに行きたいですね」と語り、ライブ界のレジェンド入りを描いた。

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エンサインは昨年の日韓によるオーディション番組を経て結成された7人の新人ボーイズグループ。昨年10月に都内公演で初登場した。プレデビューにもかかわらず、人気は急上昇。異例の単独ツアーが今回実現し、各地のツアー会場はファンが埋め尽くした。

単独ツアーの終着地となった台場のZeppダイバーシティもスタンディングのファンが会場を埋めた。映像と光線できらめくステージはいきなりトップギアでスタート。キレとしなやかさのあるダンスと歌が息もつかさず繰り出された。

ファンを沸かせるエンサイン(カズタは左端)(n.CH Entertainment)

ステージのバックスクリーンに流れる幕合いの映像ではカズタと母との会話シーンも。将来をどう描いているのかという母からの問いかけに、カズタは、バスケットボールに熱を入れた時を過ぎ、今は「好きな音楽で、もっと多くの人に楽しさと感動を与えたい」と語って決意を伝えた。

公演は、メンバーが着ぐるみを身につけ、舞い歌うコミカルな場面のほか、新曲を含め多彩なジャンルを折り込み進行。厚みと幅のあるステージパフォーマンスを見せた。しっとりと歌い上げるバラードではファンをうっとりさせ魅了した。

演目合間のメンバー同士のトークではカズタが音頭を取って、それぞれが決意を述べた。メンバーからは「デビューしたら、まだたくさん準備している。全力で走っていきたい」とエンタメに懸けるメンバーの潜在力をアピールした。

エンサインの人気は幅広い地域と年代が支えているのが特徴だ。ライブにはカズタの地元沖縄はもとより、福岡などからもファンが集結した。

50代の女性は「メンバーそれぞれが努力の土台を持っていて、それがエンサインとなって花開いている。物語のあるグループをこれからも応援していきたい」。沖縄から訪れた、オーディション当時から注目していたと言う女性も「あれだけのステージ表現ができるのは県民の誇り。どんどん大きくなっていく姿を見ていきたい。できれば沖縄アリーナやなはーとでもライブを開いて」と熱っぽく語った。
(斎藤学)

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