グリーンピース 名護湾に入る ボーリング再開に「環境破壊」


この記事を書いた人 金城 美智子
稲嶺進名護市長(中央)にグリーンピースの活動について紹介する佐藤潤一事務局長=10日午前、名護市

 【名護】国際環境保護団体グリーンピースのキャンペーン船「虹の戦士号」が10日午前、停泊中の那覇新港を出発し同9時45分ごろ名護湾に到着した。

 稲嶺進名護市長も21世紀の森公園ビーチから名護漁港沖への停泊を確認した。到着について市長は「グリーンピースは世界にネットワークを持ち、活動への反響も大きい。大浦湾を守る闘いを世界中の人々に伝えてほしい。これまでの取り組みやこれからの闘いの支えとなり、勇気や自信にもなる」と述べ、辺野古の新基地建設阻止に向けた同団体の発信力に期待した。
 グリーンピース・ジャパンの佐藤潤一事務局長は「応援メッセージを市長に伝えられて良かった」と述べた上で、新基地建設予定地の大浦湾に海底ボーリング調査用の大型クレーン船が10日再投入されたことについて「調査への影響を警戒し、名護漁港沖への停泊許可は遅れたのだろう。台船を使った調査が環境破壊も引き起こす。県民の80%が新基地建設に反対していることを国は真摯(しんし)に聞くべきだ」と話した。
 虹の戦士号は11日午後3時まで名護湾に停泊する予定。【琉球新報電子版】