反新基地の民意示す 島ぐるみ会議、15日訪米へ結団式


この記事を書いた人 田盛 良一
15日からの訪米行動を前にガンバロー三唱で気勢を上げる島ぐるみ会議のメンバー=12日、那覇市上下水道局庁舎

 沖縄「建白書」を実現し未来を拓(ひら)く島ぐるみ会議の訪米団結成式が12日午後、那覇市上下水道局庁舎で開かれた。26人の訪米団は15日から21日まで米カリフォルニア州と首都ワシントンを訪問し、翁長雄志知事が前知事の辺野古埋め立て承認を取り消したことなど、沖縄が辺野古新基地建設に強く反対している状況を説明し、計画見直しを働き掛ける。米連邦議員事務所などを訪れるほか、ホワイトハウス前などで現地の市民団体や労働組合と一緒に集会を開いたり、カリフォルニアやワシントンで普天間問題に関するシンポジウムを開いたりする。

 カリフォルニア州では9月に辺野古新基地建設に反対する決議を可決したバークレー市議会のメンバーと交流し、また同市議会が辺野古問題を連邦議会で取り上げるよう求めた同州選出の上下院議員らの事務所も訪問する。サンフランシスコ市議会にも新基地建設に反対する決議の可決を働き掛ける。
 ワシントンでは米軍基地問題や環境問題、アジア太平洋政策などに関係する上下院議員約40人の事務所を相次いで訪問する。
 団長は呉屋守将金秀グループ会長が務める。県議や市町村議員、経済界、労働組合、学生など各分野の代表で構成している。
 呉屋団長は結団式で「140万県民の熱い思いが一緒だ。ワシントンはもう冬だが、米政府はさらに冷たいだろう。だが私たちは諦めない。沖縄の状況を辛抱強く訴えれば展望は開ける」と強調した。
英文へ→All-Okinawa Council to send delegation to US on November 15 to express Okinawan opposition to new base